「老後のお金、いくらあれば安心?」
これは、ファイナンシャルプランナーとして最も多くもらう質問のひとつです。
人生の3大資金といわれる「教育資金」「住宅資金」「老後資金」。
この中で、いちばん見通しが立てにくいのが老後資金ではないでしょうか。
「なんとかなるよ!」と前向きに言い切れる人は、そう多くありません。
今回は、「老後のためにどう備えれば安心なのか?」のヒントをお伝えします。
1.老後資金が十分にあっても、不安はなくならない
「老後資金は2000万円必要」
こんなニュースを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
「そんなにたくさん貯められないよ!」と焦る人もいれば、十分に貯めているのに不安が消えない人もいます。
なぜかというと、老後には”予測できないこと”が多すぎるから。
・年金はどれくらいもらえる?
・自分は何歳まで健康でいられる?
・いつまで働ける?
・医療費や介護費はいくらかかる?
こうした不確実さが大きいほど、人は不安を感じます。
どれだけ貯めても、どれだけ細かくシミュレーションしても、不安が完全に消えることはないのです。
2.老後の不安を軽くする3つの方法
不安を”ゼロ”にするのは難しくても、軽くすることはできます。
ここでは、今日からでも始められる3つの工夫を紹介します。
①生活防衛資金を貯める
「老後資金にまで手が回らないよ」という人は、まず半年~1年分の生活費を貯めることから。
万が一働けなくなっても、「しばらくは生活できる」という心の余裕があれば、
より良い方法を、自分の意志で選ぶことができます。
②複数の支えもつ
1つのものに頼りきってしまうと、それがダメになった時に不安が一気に膨らみます。
だからこそ、いくつかの「支え」をもっておきましょう。
・困った時に相談できる、信頼できる人とのつながり
・続けられる仕事や趣味
・現金だけに頼らない、インフレに負けない資産づくり
こうした支えが増えるほど、生活の土台が安定し、思いがけない変化にも落ち着いて向き合えます。
③少ない支出で暮らせるようにしておく
毎回買うもの、毎月の習いごと、毎年の旅行…
いつの間にかあたりまえになっている支出、ありませんか?
そんな”いつもの支出”をいったんお休みしてみると、「案外なくても困らないもの」が見えてきます。
必要になれば、また始めればいい。
小さな見直しの積み重ねが、「お金に頼らなくても心地よく暮らせる」という自信につながります。
3.それでも不安なときは?
どれだけ準備をしても、不安を感じるときはあります。
そんな時は、いったん「お金のこと」から離れてみましょう。
体を動かしたり、ベランダで花を育てたり、好きな本を読んだり・・・
「今」に意識を向けると、心が落ち着くことがあります。
好きなことに没頭する時間は、年齢に関係なく、心を満たしてくれるものです。
4.まとめ
老後の生活やお金について不安を感じるのは、とても自然なことです。
「収入の範囲内で生活をする」という家計の基本を忘れずに、
「どんな状況になっても、自分ならなんとかできる」という自信を育てていきましょう。
そのための土台づくりを、今日からはじめてみませんか?
